ブリック・バイ・ブリック/ホロウ・シカエルボク
り、日常的なすべての事柄が消化された時間であるということを証明している、ああほら、いつまでも眼下の界隈を楽し気に徘徊する連中のように、そんなけじめをつけられない人間にはなりたくない―もちろんこれは一方的なもの言いであり、彼らには彼らなりのけじめのつけかたというものがあるんだろう、あるいはああしてだらしなく話しながら歩いていることそれこそがそういうものなのかもしれない、ただ、もしそうだとしてもこの目に映るそれは、控え目に言って醜悪なものだと言わざるを得ない、その違いがどこにあるのかなどとくどくどと喋り倒すつもりはない、そういうのは二十代の同じような時間にウンザリするほどやり尽くした、そういう時が過ぎ
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