ジャンヌ・ダルクの築いたお城 少女Aとテントウムシ/田中修子
子を好きだったが、「エンジェルみた〜ぁい」とあの女がいった瞬間、自分の心の中によくないものが芽生えたのがわかった。なぜ私はいっしょけんめい勉強しても怒鳴られるのに、この子は生きてるだけでエンジェルみたいと言われるんだろう。だいたいエンジェルってのはひどく宗教的な発想だ。
少年Aが被害者の1人に知的障がいのある子を選んだ理由がよくわかる、気がした。
小学5・6年生のころから、おばあちゃんが脚を悪くして弱りはじめ、寝たきりになった。たぶん私の心もそのころから寝たきりになって、さいきんやっとまた歩き始めた。
ひとさまをまきこむ気はなく、家族みな殺し、をどうやってしようか毎日ふらふら妄
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