メモリアル・ムーン/ホロウ・シカエルボク
 
箔に包まれたドラッグを見つけたとき
わたしは悲しみの果てにあるもののことを知った


それは凶暴な感情だった


それからというものわたしは病院に通うついでに
いろいろなひとにおまえのことを聞いて回ったよ
おまえのことを尋ねるたびにみんなが
苦虫を噛み潰したような顔をして話し始めたんだ
わたしは絶望の中でかれらの話を聞いたよ
なかでもおまえが金を作るために
身体を売っているという話を聞いたときの気分といったらなかった
幼馴染のコニーがおまえに教えたんだってね
あのくだらない遊びについて
彼女はすでに償いを済ませたよ
材木置き場で頭を失くして
マネキンのように転が
[次のページ]
戻る   Point(3)