目論んでいたんだろう―日の当たらない公園の一角で、ずっと。/ホロウ・シカエルボク
 
していた遊具の側に立っていた、足元にはスウェットの上下を身にまとった太った男が居た、それは一目で死んでいると判った、俺は迷わずに公園入口の公衆電話で警察に連絡した、待つ間遊具に戻って雨を凌いでいたが、すでに身体はびしょびしょに濡れていた―ほどなく警察と救急車がサイレンを鳴らしながらやって来た、俺はパトカーの中に誘導され、いくつかの質問に答えた、散歩でここに来てひと休みしてたら雨に遭って、遊具の中で雨宿りをしていた、そのうちにウトウトしてしまって、気づいたらここでこの男が死んでいた―本当のことを話すときっと信じてもらえないだろうと思った―警察官は時折うんうんと頷きながらボードに置いた紙になにかを書い
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