目論んでいたんだろう―日の当たらない公園の一角で、ずっと。/ホロウ・シカエルボク
 
書いていた、俺は、きっと疑われているんだろうなと思ったが、根気強く付き合うことにした―そのとき俺にはもうあらゆることが判っていた、おそらくここで死んでいた男が、あの蜂どもを?き集めてあそこに捨てたんだろう、そして、蜂どもの霊はたまたま今日この場所にいたこの俺を利用して、この理不尽な死の制裁をあの太った男にくわえたに違いないだろうと…でもそれを目の前の警官にどんなふうに話せばいい?頭のおかしな人間だと思われるのがオチだ―とりあえずいいでしょう、と、警官は俺に微笑んで見せた、後日、改めてお話をうかがうかもしれません、と警官は言って、俺を自宅まで送ってくれた、シャワー浴び、ソファーにもたれていると、たくさんの羽音が俺の耳から飛び出してどこかへ消えて行った―窓から見える空は雨降りに飽きて新しい太陽をどこかから連れてこようとしている―。

戻る   Point(2)