Apfel 融解する夏の景色へ/おっぱでちゅっぱ。
 
ているの)

優しく美しい狐の花火ね。
樹下。の、まばらに、
でもあたしの眼にはぎっしりと。
小さな群になって咲いている。

昨晩の街明かりよりも濃く、
紅に近く。
思い出にしたくない。
のそのままで、
あたしはそれを。
かき氷にして、
一輪挿しへ

活けたなら。
     月夜とか。
花火とか。


(つめたくて、あまい)
(しゃらしゃらしていて)
(とける、とける、)


坂道を登りきるまでの距離。
遠くの蒼い海。を、思い。
しかしながら、
境界線。で、現実を隔てていた。


ゆく
    さよなら
しないと
    ゆめ
[次のページ]
戻る   Point(4)