Apfel 融解する夏の景色へ/おっぱでちゅっぱ。
ているの)
優しく美しい狐の花火ね。
樹下。の、まばらに、
でもあたしの眼にはぎっしりと。
小さな群になって咲いている。
昨晩の街明かりよりも濃く、
紅に近く。
思い出にしたくない。
のそのままで、
あたしはそれを。
かき氷にして、
一輪挿しへ
活けたなら。
月夜とか。
花火とか。
(つめたくて、あまい)
(しゃらしゃらしていて)
(とける、とける、)
坂道を登りきるまでの距離。
遠くの蒼い海。を、思い。
しかしながら、
境界線。で、現実を隔てていた。
ゆく
さよなら
しないと
ゆめ
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