Apfel 融解する夏の景色へ/おっぱでちゅっぱ。
め
あたしの居場所。
ぼわり炎と狐でかこむ。
じわりと再び焼かれる。
狐の花火が呼んでいるから。
おやすみなさいの時間。
あたしは、
むこうがわで、
呼ばれている。の、が。
聞こえるの。
浴衣姿、林檎飴。
彼岸と、彼岸。と、
もう時間ですから。
ね。
はかない命。に、
永遠を感じるためには、
あたしにとって、ここの。
寂しさと静かさとが
暫くの間は、
必要なの。絶対必要なの。
と。
あ、あ。
海鳴りで伝えてきます。
浜茶屋の喧騒と風鈴に混じりながら。
猫が、前足。で、
うね
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