狂気の中の光悦/狩心
 
に流れ
その下流で選択している女子供の皮膚に張り付き支配
または、ありがたい神のような太陽光の中に潜む悪意
から彼らを守るように脈打ち、

これから巻き込まれる字体の事件を誰も知らない

体に刻まれた自我/字が
老化/廊下とともに段々/団々と読めなくなる、
皮膚の下にゆっくりと沈んでいき
内臓を腐らせ、骨をも砕く

遠方から届いたエナジービームで
ぐちゃぐちゃの肉の塊になって
残酷な子供たちの手で丸められて
サッカーボールにされる

作家はその中で眠る

夕暮れ時に子供たちはホームに帰る
乾きひび割れた大地にぽつんと佇む球体ひとつ
かつて愛した今は亡き者た
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