そしてそれはどちらであればよかったのだろう(オリジナル・スープ)/ホロウ・シカエルボク
 
れを手にしたおれに抗議の声を上げるようにさらに激しく喚き始めた、それはおれをよりいらだたせたし、一層増した騒々しさは「殺さないでくれ」という懇願のように思えた、おれはやつらよりもでかい声で喚きながら(もちろん息継ぎは必要だったが)ひとつひとつ潰していった、ハンマーの威力は絶大だった、やつらは動けなかったし、床にびっしりと座っていたので、目を閉じて振り下ろしたって確実に潰すことが出来た、程なく床は肉片と血液と体液と転がった眼球や歯でまみれ、それはまるでぶちまけた鍋料理のように見えた、素足だとひどく滑るので一度玄関に出てスリッパを見つけて履いた、それからまた生首を叩き潰した、カーテンすらない明るかった
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