旅立つ日には/葉leaf
旅立つ日には
一つのメロディーが流れている
旅立つ日には
何かが必ず終わるから
僕らは故郷を持たない
僕らは故郷を探さない
故郷への渇きだけを持ち続ける
旅立つ日のメロディーは
旅とは全く無関係なようで
旅と鋭く交わり果し合い去っていく
神の誕生日が毎日やってくる
当たり前すぎて祝うまでもないので
僕らは草原に座る
世界の誕生日が毎日やってくる
もう飽きてしまったので
僕らは海辺に座る
僕の誕生日は年に一度だけ
その日だけ
神も世界も誕生することをやめてほしい
冷たい土のうえに寝そべって
僕ら生きているつもりだった
あんなに生きているつもり
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