悠久アンダーグラウンド/薔薇の人
のかもしれない。
とろけた脳みそでそんなことを考える
きっとシラフの脳みそでもそう感じるのだろう。
伸びきってぼさぼさになった漆黒の髪を撫でて
己の惨めさを再確認せずにはいられなかった。
友達も仲間も誰もいない私は
本当に存在しているといえるのだろうか
このままここから飛び降りて
それを確認してみようかと脳裏をよぎる。
脳がとろけて恐怖心を感じない今なら
まぁ、出来てしまうかもと一抹の期待を込めて
力の入らない身体で懸命にうんうんとよじ登り
何かにとり憑かれたように身を乗り出してみた。
下を見ると眩暈がして嘔吐感さえこみあげてきた
そして、気がつけば
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