公園の壁の煉瓦の端っこにいつの間にか書き殴られていたメモ/ホロウ・シカエルボク
 
いにね、そんな一角が俺の内奥にも確かに存在している、そんなものの成り立ちは求めなくても自然に感じているものだ―要は、そういったことに無自覚でないのなら、それだけでいい…最も、それ自体本当に必要な条件なのか、実際のところ俺にはよく判らないけれどね…さて今は夜もそこそこ更けたところだが、俺の精神はまだ睡魔を感じていない、毎日、その日のうちにどれかひとつはやるべきだと決めていることがいくつかある、それを片付けないことにはすっきりと眠ることが出来ないのさ―それは、身体を動かすというようなことでもあるし、なにかしら本を開いて、そこに書かれてあることに目を通すというようなことでもあるし、こんなふうな戯言をだら
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