真夜中を話そうとするとき血液のせいで濁音が混じる/ホロウ・シカエルボク
 
、俺の知っている連中の中にもそんな言葉を吐いてるやつは居たさ、だけどそれは少し前のことだ、みんな居なくなったり書かなくなったりしちまった、俺はまだ同じところで喀血しているというのに…!消灯の天井はいつだって回り始める、遠心分離器に放り込まれたみたいにさ―楕円的な軌道をもって、分解が始まるまで…それはいつでも愚かさと青臭さと静けさに分かれる、そして寝床の中に沈み込んでいく、そして沈み込んだどこかでそれぞれが勝手に話し始める、自分なりの在り方というやつを…そしてそれは決まって他のどいつかを否定するような主張の仕方なのさ、そんな現象がどんな原因によって引き起こされるのか?俺には見当がつかないこともない…
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