アンダーグラウンドの指先/ホロウ・シカエルボク
と思っていた、自分という人間を明らかにし、解剖し、美しい臓器を選んでばら撒いて見せるようなものだと―だけどそれは本当はそうではなかった、そんな確信は間違いだったのだ、何故なら俺は、解答のあるものを選択したわけではなかったのだから…追い求めれば解答があり、次のステップへと移動するといったような、そんなものを選択したわけではなかったからだ、俺はいつからか解答を信じなくなった、あるのかないのか判らないお宝のようなものだ、掘り進めれば掘り進めるほど、そこには大した意味のない何かが果てしなく詰め込まれていることに気づく、どういうことだか判るか?それは描き込んでも描き込んでも翌日にはもとの白に戻ってしまう画用
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