私の中に住む女/宣井龍人
 
れも若い女が、私の目に飛び込んできた。

「貴女は?」
「こんにちは。」
「貴女は?」
「……。」
「貴女は誰だ?」
「私は貴方の中の女。」

「えっ?」
私は明かりをつけ周りを見回した。
眠る前と何一つ変わったことはない。
私はベッドに体を休め、心地良い眠りに誘ってくれた本も枕元に置かれていた。

「どこから入って来た?」
私は体を起こしながら、見知らぬ若い女に尋ねた。
「どこから入って来たかって?」
「そうだ。」

若い女はベッドの横に無造作に立っていた。
すらりとした長身に赤いドレスをまとい、凛とした目つきで私を見下ろしていた。
だが、若い女というこ
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