海辺にて/zitensha
 
の意味
世界はあなたの静かな骨を打ち砕く

ぼくは、堤防に向かって一直線に歩くだろう
ロマンチックな恋人たちがぼくの目の前を通り過ぎる
十七歳のきみたちには分からないだろう
ぼくの見る海はランボーの見た海とは違うものだ
静かな骨を浮かび上がらせるために
大きな悲惨を蘇らせるために
ぼくはこうして歩いている

ぼくらが目にするのは見えることのないものだ
ぼくらが耳にするのは聴くことのできないものだ

ぼくは堤防に辿り着くだろう

ぼくらに必要なもの
それは叙情ではない
それは感傷ではない
それは美しい詩歌の世界でもない
ぼくらはたった一つの骨を手に入れるため
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