風物詩/なけま、たへるよんう゛くを
 
の巡れる渦潮の巨万
潜り心地は最悪

/夜露階段
戦士の秋口
水が浮かんでるエマニエル
おも(白)みのない全天に
戦車の中のサラリマン
ひとりひとり揺れる
気にすらしないで3日漬け
蔓延る蔓は尖った苺
湿り気孕み津軽三味線
なんて怖いね
このういろう
夜登る階段よく見えやしないしるだくつゆだく夜露に塗れ
踊り場で振り返ること何べん目
ささくれてた古びた手すり

/見境への反感
自分自身と向き合えなんて
背筋を最大限伸ばせなんて
いじめっ子が考えた言葉さ
処刑人が使う慰みさ
だってあんたは
あんたはまだ
/数え百十九の少女
赤いルージュの口紅落とす
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