風物詩/なけま、たへるよんう゛くを
 
返す刀で胸を突き
甲虫の僕を指で突っつき
行く先々まで媚びり付いてて
希望の行軍歌 人は耳朶と火蓋を途切って落とされる
知らぬか知る間にも洒落たこうべさ

もしも終末が手を引いてくれたなら良くはならないんだけど
みなおんなじ踊りが出来る
死の舞踏会は代わり番こに順繰りにだから
なにも良くはならないけど
信ずる事そのもの妄言になりさえすれば
やっと要望とか 羨望とかも 構想とか追想とかも 揃ってゴールだよ

/七月某日祭りの辻に 浅黒日頃の毛を振り乱し なんにもならない真似勤しむに 擦れっ枯らして楽しみに あはつあははついやははは (身も透かせ気も尽かせ 一丁火加減騙くらか
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