創作童話詩/水菜
 
らず持っていってくれました
子鬼たちは山茶花の花にまみれていつの間にか消えてしまいました
空がさあっと明るくなって
美しい景色の中に
一つ残された大きな一枚岩
その上に山茶花の木がさわさわと風に吹かれてありました
私はへなへなとその場に座り込んでしまいました

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『梨の木』

ほーぶはべりーととんべってなかろ

べっしはべろりととろかろ

みつかはへらんでかなしかろ

とろんでしか 。

みやこはへらんでとろりとせんよ

みかはへんじをできんとおったよ

くちはきけんでなにもさけべぬ

とろりはろっきでみつやはえった
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