創作童話詩/水菜
 
ったよ

おけにほろべ

びっこをひいては啼いて

みつやはへっきでとろんでおったよ

おとうはめいたを

ころして

つめたよ



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『蜘蛛の子』

ちりちりばらばら蜘蛛の子散らし

孵ったばかりのこどもたち

かあさんご飯にして大人になるまでゆりかごの中

脱皮してから糸と毒出来上がったら

空へ飛び出し

美しい銀糸の糸を

一人前に作れるよに

なるにはまだまだ先のこと

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  『蛙』

滑り(ぬめり)とした肌
透き
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