創作童話詩/水菜
 
弾けてふわふわ消えていきました。

少女はわたしが作った架空の子だったのでその少女もすぐにその場からぱちんぱちんと弾けて消えました。
きぃきぃと無人のブランコが揺れています。

少し前にはそこに透明な少年がつまらない顔をしながらブランコで遊んでいたのですが、わたしの架空の遊びが終わる頃には泡が弾けるように消えてしまいました。

きぃきぃとブランコだけが揺れています。

小さな犬がわたしの足元に擦り寄って来たのですがそれもどうせ泡のように消えてしまうのです。それは架空の存在なのですから。

ぱちんぱちんと犬は弾けて泡のように消えました。

いつからこの公園にわたしは閉じ込め
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