創作童話詩/水菜
闇夜に震えてる小さな塊
それは後悔に身を強ばらせていて
闇夜に浮かぶ星が笑う
暗い気持ちで夜の繁華街を知らない仲間と身をよせあって歩いた
途中野良犬野良猫に襲われるなんて日常茶飯事僕らは既に生きることに絶望してる
仲間の一人がふと口にした
謝りたいなんてぼそりとさ
捨てられてた新聞を目にしたんだ
悲しい顔して帰りを待ってる姿がそこには写ってた
気が変わったのは偶然で
決して寂しかったわけじゃない
可哀想になっただけなんだ
戻ってやっても良いかなんて久方ぶりに笑いあって
そっと帰路についた
並んで行列つくっていた
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