わたしが、もし、メアリーだとしたら/水菜
 
りえるだろうか、
だって、人の感覚器官は、身体全身で
喜びを感じることだって、そうだ
色が心理的、肉体的に与える影響も必ずある

メアリーは、確実に色という刺激を肉体的にも
心理的にも与えられていないことになる

それなら、メアリーは、やっぱり、なにかを
思うのではないだろうか、

外の世界に出て、それを目にしたとき
色を目にしたとき
きっとなにかを感じるのではないだろうか


もしかしたら、日常的に色を見ているひと
よりもずっと深く、色を見ることが出来る
かもしれない

知識によって色が変わってみえることがあるのか
わたしにはよくわからないけれど


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