最後の発明その発光・わたしはかなしかった/初谷むい
庸な感じにかわいくそれを自覚しているのでそこそこにモテるのだけれど、特定の恋人はおらずなんとなくふらふらしていて、そんな人生における唯一の渇望というのが、このヒロサキユウゴなのだった。
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何故ヒロサキユウゴのうちへ向かうのか、というと闇鍋をするためである。クリスマス、闇鍋。これがどの程度ありふれたことなのかは全く分からなかったが、ヒロサキユウゴがそういうからにはそうするしかないのだ。闇鍋。ググった。「闇鍋(やみなべ)とは、それぞれ自分以外には不明な突飛な材料を複数人で持ち寄り、暗中で調理して食べる鍋料理(wikipediaより)」暗中で調理するまでが闇鍋なのか。ね
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