うみのほね/田中修子
 
ある日には七色のパラソルを見つけて拾い、ある日にはベンチも拾ってきて、そうやってゴミのどまんなかに、少しずつ私の巣を築いていく。誰に頼ることもなく、自分の足でしっかり立っていく感覚。
 雨の日は車で、晴れが続いた日にはパラソルの下で過ごした。
 スーパーはこんな区域の近くはなかったので、コンビニエンスストアで便利を買った。正確には、安いミネラルウォーターと高カロリーのカップラーメン。品物を渡されるときに笑顔を見せられたりすると、少しだけ、胸が痛んだ。便利だけでいいです。笑顔を売るのは、体を売るのとスレスレだから。

 ある日、とても曇っていたので、私は散歩に出た。曇っていると、とてもいたた
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