モラトリアム・オルタネイト/由比良 倖
んで、
「人間」にしようかと思った。
何故かというと、そのうち、人間とロボットの区別が付かなくなるだろうから、
一応、生物であることは書いておこうと思って。
でも、そしたら、ロボットはもしかしたら、それを嫌味に取るかも知れない。
でも、僕は勝手に、人間のあとを継ぐのはロボットだと考えているんだ。
ロボットは頑丈だし、人間が出来なかったあらゆることを実現してくれると思う。
多分、人間より、ずっと凝った、ロボット的に奥深い詩を書いてくれると思う。
多分、人間の病気の一切を治療してくれるようになると思う。
その間、人間は何をしているかというと、多分、カタツムリなんかを見て「ほー」って言
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