モラトリアム・オルタネイト/由比良 倖
含めて。ただひとつどうでもよくないことを書くなら、みんなどうでもいいんだ、ってことくらいです。感情、感情、感情、それを言葉にして何になりますか?死ぬまでみんなオナニーをし続けます。最後に残るのは、空っぽ、時計の音、カラン、それだけです。どうでもよくないことを、何とか詩にしたい。詩に。根源的なものが、必ずあるはずです。おおげさな言葉でまとめあげる必要なんて全くないものが。詩も、批評も、死ぬまでの暇つぶしです。暇つぶしですよ。子供に語れないものが、大人に語れるとでも?馬鹿。
傷口は、半分だけ縫い合わされました。世界は、あいかわらず分からないものでした。
歩きました。
見ました。
たとえ
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