/はるな
 
に生きるのは。とぼんやり考えて、考えたそばからそれも忘れて、とてもよかった。でももうその時期は終わってしまったから、わたしは考えなければならない。

何度でも考えなければならない。意味や理由や、価値や無価値について、調べたり、考えたり、作ったりしなければならないと思う。逃げたり追ったり、戦ったりかわしたりするために、考えなければならないと思う。生きたいか、そうでないかのどちらかかと思っていた。でも今はもう少し考えなければならないと思う、なぜここにこのように空が落ちるのか、娘の目がこんなに明るいのか、色と時間の関係とか、男のこたちの考えてることとか、どうしたら夫が笑ってくれるのかとか、もっとおい
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