Blood on Blood/ホロウ・シカエルボク
ことの出来る連中のためにこうした文脈が存在する―俺は血を言葉にする―いいかい、これは例えば、俺の手首を切り落とした時に流れる血液と同じリズムだ、俺が自らの首を描き切った時に溢れてくるものと―同じリズムだ、それが自分の書いたものであれ、あるいは他の誰かが書いたものであれ、俺が求めているのはそういうものだ、それはきっと俺だけの欲望ではないはずさ…睡魔はその妨げにはなりはしない、現に俺はいま自分が何を書いているのか正しく理解してはいない、だけどそれは進行される、それは俺の意思とは関係がないものであるからだ、だがしかし、ある意味でそれは俺そのものに違いない―物理的な意味以外で通過しない感覚だ、俺が俺の魂を
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