Blood on Blood/ホロウ・シカエルボク
魂を呼び起こして行う自動書記だ、俺のみの降霊術―俺は指先を動かすことだけに専念して、そこから何が生まれるのかということを今この時知ることは出来ない、それは決して同時進行しない、いや、ある意味でそれは…深層心理ですでに知っていることを掘り出しているだけなのかもしれないが―俺が知りたいことはいつでも俺の奥底にある、それが果てしなく生まれてくるからこうしてキーボードに立ち向かう、俺は俺の首根っこを引っ掴んで晒しだそうとしているのだ、もっとも奥深いところに居る俺を引きずり出さなければならないのだ、こうして書き始めてから、俺はずっとそうしてきた、そしてこれからもそうし続けるだろう、それ以外にこうしている意味
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