Blood on Blood/ホロウ・シカエルボク
まるで昨夜の夢を突然思い出すみたいに脳裏に触れるものはあるのだ、そんなことは出来ないと断言するのは、きっと生身を信じ過ぎるものたちだろう…停滞する血は溜まり、血管を膨れさせ、その収縮に乗せて強烈な勢いで発射される、それは脈拍をおかしくするかもしれない、だけど、それはまさしくいくつもの分岐点で声なき叫びをあげる俺そのものだ、俺は脈動によって綴っている、そんなメカニズムが理解されようはずもない、他人の脈拍のリアリズムなど誰に理解出来るだろう?ではなぜこうして言葉は生まれていくのだろう?簡単なことさ、それは、共感や、理解や、共有や、知的欲求のために存在するものではないのだ、理屈抜きでそれを受け入れること
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