ブローニングM1910/ホロウ・シカエルボク
で少し脚を休めてみちゃどうだい
貧乏人にも買えるワインと
石のようなパンしかないけど
生まれたときから餓え続けているおれたちみたいなやつらにゃ
ハイになるにはそんなものでも充分過ぎるのさ
朝日と夕日が気が違うほどに入れ代わり立ち代わり
おれたちの脳天を引っ?いて行く
誰かドクターに電話をかけてくれ
昨日の夜から一睡もしてないんだ
ラジオで流れるロックンロールがおれを眠らせてくれない
どうしようもない高揚が胸の中で渦を巻いている
なのにそれをどうすればいいのか判らないんだ
寝床の上で寝返りを打ち続けるだけだったんだ
ある日、やっぱりこんな夜遅くに友達が訪ねて
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