ブラック&ホワイト/ホロウ・シカエルボク
を作りながら死ぬまで生きていけると、ここで働いていた連中は信じていただろうか?まるで意味のない問いかけだった、そこで働いていた大半の人間がくたばっているだろういまとなっては、とくに…俺は意味を無くしてそこを離れた、そのとき正面玄関と建物を覆う鉄板との間に、僅かな隙間があるのを見つけた、足元にはその隙間を塞いでいただろう幅の狭い鉄板が倒れていた、その隙間の向こうにある窓は、鍵を失っているみたいに見えた、念のために辺りを窺ってみたが、野良犬すら見かけなかった、隙間に潜り込んで、窓を動かしてみた、それは難なく開いた、身体を持ち上げて、中に潜り込んだ、大昔から放置されたままの建物で、機械警備のある可能性は
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