われらの時代/葉leaf
 
化を行わなければならない。個人主義に依拠する理由として、二点ほど挙げようと思う。
 まずは、これだけ個人を尊重する気運の高い世の中でありながら、個人がただそれを受動的に守備にしか用いていないことへの反省。また、個人を尊重するという建前がありながら依然として会社組織などで個人の蹂躙が行われている事実に対抗する必要性。個人の尊厳原理は、個人の守備にしか用いられていないという問題と、現実の個人蹂躙を上手に隠蔽してしまうという問題を抱えている。それらの問題を解決するために、個人はもっと積極的に自らの自律性を養い、個人主義を積極的に内面化し、また隠蔽されながら依然として行われている個人蹂躙に異議を唱えなけ
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