その傷が疼くために/ホロウ・シカエルボク
見せた、もちろん、オシログラフが提示するものと同じではないが―人体はノイズだ、およそ百年間稼働し続けるエンジンだ、それはノイズの集合体なのだ、パソコンのディスプレイの中では古いギグの映像が再生されている、悲鳴のようなディストーションの中で、女が小便を垂れ流して寝転がっている、こいつらは知っていた、それはポエジーが行きつく場所だって…ふふふ、ひひひ、俺は笑い声を上げる、だが俺には小便を漏らして見せる必要はない、だって、いまさら、そんなこと―ブルーシートで守られたアンダーグランドのステージは、なんだか悲しい気分にもなるじゃないか―?
お前は星空を賛美し過ぎる、お前は愛を賛美し過ぎる、お前は孤
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