郊遊/吉岡ペペロ
 
が点景のようだ

モールの食堂は轟音のようなひとびとの声が絶えなかった

台風から薄いレインコートで身を守り男がバイクや車のしぶく音にまみれて一時間数百円のバイトをしていた

男が体育座りをして灰色の河を見つめていた

モールのエスカレータで食料品売場に向かう

台風から薄いレインコートで身を守り男がバイクや車のしぶく音にまみれて一時間数百円のバイトをしていた


あの洞窟はなんだろう

光がのぞいているが

あの洞窟はなんだろう


倒れそうだ

台風から薄いレインコートで身を守り男がバイクや車のしぶく音にまみれて一時間数百円のバイトをしていた


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