ギャビー/nemaru
にかける負荷なのかを、納得し続ける。 未来だかビジョンだかを頭に思い描いて、 ずっと先のほうを見る事ができないのが絶望だ。 その日の宿をとる金と会話能力がないと、歩く見通しさえ立たない。 絶望が死と不可分な場合と違って、今は切り離されている。 死は絶望の後からやってくる。 線路に横たわって、 スピードのよく分からない列車のような死を待っていると、 急にひょいとつまみ上げられて仕事にありついてしまう事もある。 それでも、人間は老けるのは確実だし、経済的にも厳しくなる。 仕事もできれば賃金の上がる正社員として雇われたい。 あの空気感とは… 古谷実の漫画では、 しばしば変なたとえで人生を語り出す人が出て
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