ナイト・オブ・ザ・リビングデッド(温か過ぎるけれど)/ホロウ・シカエルボク
 
うして自分がこうして死んでいるのか判らないというような表情を浮かべていた、スティーブ・ジョーンズの妙に生真面目なロックン・ロールがフロアーに鳴り響いて…銃声すら誰かの放屁かと思われて終わりだった、皆面倒臭がってもう通報なんてしなかった、「窓から放り出しておけばいいじゃない!」と無能なシンディ・ローパーみたいななりの女が叫んで、そいつはいいアイデアだと皆が乗っかった。フロアーの窓は少し高いところにあったけれど、皆で力を合わせて―その夜はなんせ週末で沢山の人間で溢れそうだったから、バタバタしたけれど最終的にはなんとかなった、窓の外は薄汚い川が流れていて、淡いブロンドの男が着水する音がちょうど曲と曲の間
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