文学極道と国境/天才詩人
 
ーカレドニアで生活しようがラオスからネットに繋ごうが、それが私の日常であり、それを自分の母国語、日本語で書いているだけなのです。それにしてもこの種のレスポンスは日本の文芸サイトに出入りする人間の大半が、バックパックを担いで世界を自分の足で歩いたこともろくにない活字「オタク」である、ということの表れであるように思います。

さらに、このことはおそらく、日本語という言語が日本という国家の外ではほとんど日常言語として使われていないという現実と関係します。これがたとえば英語などであれば、アメリカ合衆国、英国をはじめ、インド、フィリピン、ベリーズ、ケニア、トリニダード・トバゴ、シンガポール、ガンビア、オ
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