夜を千切り、張り付ける、呆然とした画用紙の上に。/ホロウ・シカエルボク
 
居る」と言ったところでそれは取るに足らない真実に過ぎない、一円玉や、十円玉の価値と同じようなものだ


時間の流れ方はほかのどんなものとも違う、水とも、風とも、雨とも、それには抑揚がないし、刻みがない、だから二十四時間というものには不自然さしか感じない、今日が三十時間あって、明日が十八時間でも別に構わない…判りやすく例えるとすれば、だ―約束を別にすれば、文字盤になどなんの意味もない、あらかじめ定められたしきたりを受け入れたうえで、それの逆を取って見せるだけなんて陳腐に過ぎる、時間などないと言っているのではない、それはただの時間であればいいと言っているんだ


ひび割れてしまった小皿を窓
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