続・日曜は父親と遊園地に行こう/モリマサ公
 
ん坊に
なぜ生まれてきたのか罵倒したり
殺しそうになりながら病院までつれてゆく
病院は人間だらけで人間にみえるあたしを少しまともにうけいれてくれた
赤ん坊は泣きも笑いもしなくなった
駄目
絶対
わたしは事の次第を親友に電話し
それを聞いた親友があわてて
いくつもの電車を乗り継ぎむかえにきた
この家をでるようにいう
あたしは何度も立ち止まり家をふりかえる
幸福だったのだ
幸福だった
駄目
絶対
我々はすでに過去になればなるほど不幸になってくのが信じられなかった
ラストシーンはどこにも無かった
迎えにきた母親の車にのせられつくばにいった
高速道路が何色でできている
[次のページ]
戻る   Point(2)