続・日曜は父親と遊園地に行こう/モリマサ公
 
こえ
知らない女の子とアート作品を作ると言って彼は消えた
コンビニの白い袋は宇宙で一番信用出来るものだった
子供はまだ赤ん坊で無邪気なはずで
とてつもない苦しみが今後何年にもわたって
あたしや彼女を蝕むなんて夢にもおもわなかった
彼が
あたしを近い未来殴り
倒れてしまった体の腹の部分をゴミを蹴るようにして
何度も何度も蹴り飛ばすことも
駄目
絶対
近い未来台所からあたしが包丁をもちだして
彼を刺そうとしてそのあとの記憶がなくなり
次の日刃物が全部家からなくなることも
たくさんのテロが成功した地上の片隅で
あたしはネグレクトに手を出し
おたふくをひいたちいさな赤ん坊
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