大洪水/kaz.
 
ないから
We Our Us Ours
魔のレコードにすべてが残り
すべては消えて去っていく


十章 空気散文

散文が放つ空気をとらえてまとめてゴミ箱に捨てた。ゴミ箱の中でも異臭を放つそれは全国各地に設置された冷蔵庫の中の霞なのだと僕に教えてくれた人は今どこにいるのだろう。教えてくれ。くれないか。


十一章 18:15 2014/06/23

雨は夜更けすぎに雪へと変わるだろう。ああ、静かな夜だ。神聖な夜だ。堕落した街だ。夢は破れて溶けていった。空が白んでいる。白色矮星でも見えそうな夜だ。僕は煙草を吸う、煙が黙々と垂れている。この一本の煙草から物語が生まれては消える
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