祝祭/kaz.
 
距離を
お前はそっと行く、立ち上がって
そして万物は死に値するだけの
ものをもっているのかと自問する、

ストラヴィンスキーをお前は聞く
それがお前の唯一の慰めだ
お前の魂は魂なきものを愛撫する、
物質と記憶の平行線の彼方へ

車が遠ざかっていく、
子供の声が聞こえる、囁くような小さな声が
窓ガラスを粉々に割り砕くとき
我々はきっと死者として立ち上がる



・愛、ファンタジア

愛、ファンタジアという短編を書いている。アシア・ジェバールの小説とは違う、そんな愛とファンタジーの世界。そんなものが存在するのかどうか、存在したとして果たして意味があるのかどうか、そ
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