祝祭/kaz.
、そんなことはどうだっていい。今はとにかくこの短編を終えることに専念しよう。よろしい、はじめに地球があり、海が、川が、陸地が、山があった。ここから先は危険だ、引き返そう。山を、陸地を、川を、海を、遡った。地球、そこにたどり着いた。彼の目には地球が映っていた。我々は宇宙にいた。宇宙は徐々に冷却に向かう。我々の目は凍り付いた。我々の目は宇宙において一つの点となった。そこから、海が、川が、陸地が、山が生成した。目の中に、生成したそれらが流れ込んだ、山が、陸地が、川が、海が、消え去った。爬虫類が現れては消え、一匹の猿の姿が網膜に残った。よろしいかな、問題はそこからだ。存在は連鎖する。存在するものは連鎖する
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