「そしていま、最後の曲が消えた」/ホロウ・シカエルボク
か頷けるようなものであればそれでいい、もとよりそれ以上の真理など人間に書くことは出来ない
俺たちは真実の周辺を飛び回る蝶に過ぎない、蜜の一滴のような真実の破片を求めて、ふらふらと、ふらふらと…風に煽られながらね
でもそいつは確実にその地になにかを残すことになるんだ、判るだろ
どんな種でもばら撒けばなにかが発芽する
そしたら今度はそのことをうたえばいい
それを育てるのは、水や空気はもちろんだが、それ以上に
心の動きに敏感になることが重要だ
紋切り型の解釈はそれ以上どこへも行けない、といって奇をてらったようなものがいいのかというとそうじゃない、要はすぐに答えを出さずに少し考えてみることな
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