読めないときも焦らずに/木葉 揺
 
であれば、「作品」と評価することで才能を伸ばすかもしれません。そんな子は向上心があれば、いつのまにか「何が作品なのか」とか学んでいくでしょう。
 私も基本的には「書き殴り」は「詩」とは違うと思っています。「詩とは何か」がわかっていない私にとっても、そこはなんとなく。でもどうしても「詩じゃない」と言えないのは、「書き殴り」の方が需要が多いから(爆)感情表現の上手でない人間が多いんだと思います。絵を描いて癒されるように、文字を書いて癒される人が「詩」だと思ってるんじゃいいじゃない。書くことに執着ない人が「詩」だと思ってることも多いわけです。
 ただ問題なのは、「もともとある文芸での詩の世界とどう接
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