Side by side/ホロウ・シカエルボク
 
放り出されたことを忘れて
つるんで騒いで何とかしようと目論んでる
目的のよく判らない集団が溢れてる
オリジナルの共通言語に寄り添って
なにかをしでかした気になってるようなやつら


自動販売機のそばで缶コーヒーを飲みながら
クスリを買うために売りをやってる少女と少し話し込んだ
だらしない服の着方をして髪もぼさぼさだったけど
そんな自分をきっちり理解しているという点で
そこいらの連中よりはよっぽどまともだった


「死んでるみたいに生きるくらいなら楽しく死んでったほうがいい」
彼女はそう言ってくねくねと腰を振った
俺が感じ入って拍手をすると
初めはからかわれてるのか
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