のはら/モリマサ公
たくなる「あっという間のスーサイド」は別に得にいらない
すでに飛び出してしまいたい空間がいやにやさしい感じするから
広がった草原あんなにも花はちいさくって咲いていて
みはらしのよい半分にちぎれた中途半端なビルの
窓たちが割れてるのほんと緊張するし苦手
中央にはなにもそびえてない
なつかしくなって泣いたりしない
ゼロ地点が
体中に染み込んでいく
いくつもの重力が移動して
たくさんの現在があちこちでする
絶妙なバランスで生き残った誰か
穴があいてメルトダウンした109の看板を切り取る
わたし目玉が浮かんでいる感覚がすきです
はきこんだ無重力のデニムの中身を
過去が
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