のはら/モリマサ公
去が吹き抜けてく
歴史がどんどん死んだ
せつない事なんかひとつもなかった
呼吸するあの日
きみの肌の色が色あせて何度もおもいだすたびに
きみたちが全部が夢の中だったらあたしも目が覚めるのかなって
なんちゃってすきだよそんな透明になっていく景色もすごい大事にするね
毛布にくるまれた腐ったボディが嗅覚にあふれる
悲しかった永遠なう
悲しかった無限なう
あこがれない朝を無視しながらなう
無印良品のスニーカーがすりきれてなう
もう命とかってあーあ
なんだったんだろー
道玄坂もなにもかもめくれあがって
スカートが燃えている
電波なんか当然なくて
灰色の膨らんだ空をみあげて
長い髪に火は燃え移った
それがあたしだなんてかなり恥ずかしかった
それでも奇跡になりたかった
生きるという要求を超えたかったその隙に
すばやく過去が吹き抜けていく
これがあたし
記憶の旅を網羅する
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